ブログをご覧の皆様、こんにちは。
コトポッター店主の横山です。
突然ですが、京焼・清水焼の窯元はどこにあるかご存じでしょうか?
例えば、信楽焼は滋賀県信楽町、有田焼は佐賀県有田町など、焼き物の名前自体が産地名になっているものが多いです。
しかし、京焼・清水焼の窯元は京都府下のあらゆる場所に点在しています。
京都市内では山科の清水焼団地や泉涌寺地区、平等院鳳凰堂がある宇治市の炭山などが代表的ですが、住宅街や山間にも工房を構える陶工がいます。
そこで今回は、清水焼窯元の代表的な産地の地区をまとめてみたいと思います。
京都散策のお役に立てれば幸いです。
1. 五条坂
清水寺へ続く歴史ある五条坂。後述する清水焼団地への移転後は数が減ったものの、今でも古くから続く窯元が軒を連ねています。
観光の合間に立ち寄りやすく、ギャラリー併設の工房も多いエリアです。
京阪電車「清水五条」駅から清水寺まで徒歩約30分。
ギャラリー併設の窯元(一例)
- 暁山
- 陶泉窯
- 清水六兵衛
- 藤平陶芸
- 京焼ひらの
「京都陶磁器会館」では京焼・清水焼の器を多く展示、企画展も随時開催されています。
毎年夏頃に開催される「五条若宮陶器祭」では、京都中の窯元が出展。窯元から直接購入できる貴重な機会です。
(※コロナ禍以前の「五条陶器祭」とは開催形式が異なります)
コトポッターで扱う五条坂地区の窯元
花光山窯
2. 泉涌寺地区
東山区の泉涌寺周辺には約50軒の窯元が点在。昔ながらの同窓生ネットワークを活かし、連携して作陶を行う〈青窯会〉もあります。
紅葉シーズン(毎年11月頃)には〈紅葉まつり〉を開催し、販売会や屋台で賑わいます。
コトポッターで扱う泉涌寺地区の窯元
俊山窯
陶仙窯

伊藤典哲

泰平窯
3. 清水焼団地
昭和中頃、都市化と防災の理由で五条坂から移転し、山科に開発された清水焼団地。窯元、問屋、資材店が一堂に会する大規模拠点です。
中央の〈清水焼団地協同組合〉では常設展示や即売会を実施。ギャラリー併設工房も多く、散策におすすめです。
毎年10月中旬の「清水焼の郷まつり」では窯元直販即売会と屋台が並び、一日中楽しめます。
コトポッターで扱う清水焼団地の窯元
陶楽窯
4. 宇治・炭山陶芸
宇治市の炭山地区には1960年代から広い土地を求めた窯元が集まり、〈炭山陶芸〉組合を設立。ゆったりとした環境で作陶しています。
毎年4月、平等院鳳凰堂近くの宇治公園で行われる「宇治川桜まつり」に合わせ、炭山陶芸も直売会を出展。
コトポッターで扱う炭山陶芸の窯元
加藤永峰
貴古窯
まとめ
代表的な京焼・清水焼の産地をご紹介しました。南丹市や京北地区など、京都府内にはまだまだ多くの窯元が点在しています。
観光ついでに、ぜひ京焼・清水焼の窯元めぐりをお楽しみください!