京都伝統工芸大学TASK 松葉祭2024行ってきました!

ブログをご覧の皆様、こんにちは。

コトポッター店主の横山です。

2024年10月26日/27日にTASKの松葉祭に行ってきました。

京都北部の園部にある京都伝統工芸大学(TASK)、名の通り伝統工芸を実践的に教える学校です。

松葉祭では学生の製作物の展示や販売をしていて、京都の伝統工芸の次世代を担う方々の作品を見れる貴重な機会となっています。

今回は松葉祭の見どころをピックアップしてご紹介します!

 

陶芸専攻

やはりコトポッターで一番先にご紹介するべきは陶芸科です!

学生たちはガラス張りの広く開放的な教室で絵付けやロクロを学んでおられます。

製作された陶磁器の販売もしていました。

成形の難易度が高い急須やティーポットも作られていて、授業のレベルの高さがうかがえます。

清水焼ならではの緻密な絵付けもされていました!

吉祥文様と宝船と古典柄ですが、若い感性も見受けられます。

すでに陶芸作品として公募展に出しても遜色ないレベルです…

 

教鞭をとる講師の作品も並んでいました。

高い技術と評価を得ている方々です。

 

学生さんの作品です。かわいい!彩りがキレイです。

TASKの校風なのか、それぞれにオリジナリティがあってとても面白いです。

 

蒔絵専攻

漆を使い金銀や螺鈿を定着させ描く技法。

技術料はもちろん、図案を考えるデザイン力も高いレベルが要求されます。

蒔絵の専門科ってかなり珍しい…

蒔絵は海外でも高く評価されていて、超高級統計ブランドが日本の蒔絵とコラボした作品を出したりしています。

こちらは学生さんの作品ですが、どこか高級ブランドのような鮮やかさと風格があります。

漆芸特有の色彩の上にムカデやコガネムシなど、地中の昆虫が描かれてます。

意外と昆虫は古典柄でも使われていて、いろいろな縁起と絡めて美術品に採用されるデザインです。

しかし、弁当箱にするのはスゴイ発想ですね…

 

金属工芸専攻

京都と金工は一般的にあまりイメージがないかもしれませんが、結構奥深いです。

茶道で使う茶釜や風炉、日本刀のつばの装飾に京象嵌などなど。

七宝焼ももちろん京都で長い歴史があります。

金属工芸は表現の幅が広く、画像のようなオブジェから日用のうつわまで様々な用いられ方をします。

 

木彫刻専攻

木工では学生さんが実演されていました。

作務衣を着て慣れた手つきで木槌とノミで木を成形している様子を見るとベテラン職人のように見えます。

寺社仏閣の欄間に使われるような豪華な透かし彫りや極彩色に彩られた作品が並んでいました。

天然素材の木材で滑らかなフォルムを創り出して表現する伝統技術です。

 

学生さん合作の茶箱

最後にご紹介したいのは、学生さんたちの合作による茶箱です。

陶芸、木工、竹工、金工、和紙、京友禅など様々な技術を持つ学生さんたちが一つの作品としてミックスして発表されていました。

ここまで様々な伝統技法を横断した作品はなかなか見られません。

TASKならではの合作だと思います!

 

いかがだったでしょうか。

今回はTASKの松葉祭で展示されている作品をご紹介しました。

コトポッターとして伝統工芸に携わっていく身として、これからの伝統工芸を担う方々の活躍を願っています!

 

 

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