ブログをご覧の皆様、こんにちは。
コトポッター店主の横山です。
普段使いからお茶会の席で活躍する抹茶碗。
デザインから価格帯まで凄く幅広くて、選ぶのが大変ですよね…。
さらに、お茶会の席ですと季節やお抹茶の種類(濃茶/薄茶)によって、使う抹茶碗が異なります。
今回は、人気の清水焼の抹茶碗を使う場面とともにご紹介いたします!
普段使いで考えておられる方もぜひご参考にしてください。
抹茶碗 黒楽 芳楽
抹茶碗の種類:濃茶
季節:問わない
「一楽、二萩、三唐津」という言葉があるように、抹茶碗において京都の楽焼は外せません。
手ごねの陶器らしい荒々しい風合いと艶やか黒色。濃茶の緑色がとても映える、まさにお抹茶のための焼き物です。
芳楽さんの黒楽は、楽茶碗の中では手ごろですので、練習用でも気兼ねなくお使いいただけるのが魅力です。
もちろん、お茶会でもお使いいただけます。
抹茶碗 御本手三島 開山
抹茶碗の種類:濃茶/薄茶
季節:問わない
「御本手」とは陶器に浮かぶオレンジ色の斑紋です。陶土の中の鉄分が焼成中に酸素と反応してオレンジ色に変わります。
はんなりとした色味が抹茶碗に優しい印象を与えています。
シンプルで抹茶を点てやすい形状をしていて、陶器らしい風合いが抹茶の良さをそっと引き立ててくれるオススメの抹茶碗です。
抹茶碗 天目 桶谷定一
抹茶碗の種類:濃茶
季節:問わない
清水焼の天目茶碗の名工・桶谷定一さんの抹茶碗です。
「天目」は鉄分など鉱物を含む釉薬を焼成中に反応させて柄を生み出す焼き物の技術です。数百年の歴史がある由緒あるクラシックな抹茶碗です。
お茶会では「天目台」と呼ばれる専用の漆の台を使って出される格式の高いお点前になりますが、天目茶碗の美しさに惹かれて普段使いの抹茶碗でお使いになる方も多くいらっしゃいます。
抹茶碗 紫三島 陶楽
抹茶碗の種類:濃茶/薄茶
季節:問わない
美しい装飾と雅な紫色がとても人気の抹茶碗です。
「三島」は焼成前のうつわに木製のハンコで装飾する伝統技法です。
陶楽窯さんの紫三島の特徴は隙間なく施す装飾と、どこかエスニックなデザインにあります。
シンプルな色彩ですが、とてもゴージャスな印象の抹茶碗です。
抹茶碗 サクラ 花光山窯
抹茶碗の種類:薄茶
季節:春前~春
京都・五条坂の窯元、花光山窯さんの抹茶碗です。清水焼らしい優しい色の抹茶碗に、生命力あふれる鮮やかな桜が描かれ、今も昔も愛されるデザインです。
「抹茶碗 サクラ」には色違いがございます。
抹茶碗 スイカ(黄) 亨
抹茶碗の種類:薄茶
季節:夏前~夏
スイカを割ってそのまま抹茶碗にしたようなユーモアのある一品です。
敷居が高く、緊張感がありそうなお茶会ですが、かわいらしいデザインやユーモアのある抹茶碗が好まれたりします。
ちなみに、こちらの抹茶碗は形状から食器としてもお使いいただけます。
例えば、かき氷やフルーツを盛るうつわとしてもオススメです。

色違いがございます。

抹茶碗 御本手紅葉 亨
抹茶碗の種類:薄茶
季節:秋前~秋
秋らしい温かみのある風合いに、鮮やかな赤と金彩で描かれた京焼らしい抹茶碗です。
「御本手」のオレンジ色の斑紋も相まって、絵付けからすべて秋色を感じられるオススメのお品です。
抹茶碗 蝶 一如
抹茶碗の種類:薄茶
季節:春前~春
透明感のある色彩と、立体的なフレームが特徴の「交趾焼」の抹茶碗です。
派手な印象があるため、格式があるお茶会ではご使用が難しいかもしれませんが、ご友人とのフランクなシーンや普段使い、またはコレクションとしてはとてもオススメできる一品です。
コトポッターでは一如の抹茶碗を多数販売しております。
作品の一覧はこちら
小福茶碗 玩具尽くし 深田香奈重
抹茶碗の種類:薄茶
季節:問わない
野点茶会など携帯用の茶箱を使った茶席にピッタリの小ぶりな抹茶碗です。
かわいらしいサイズ感で、普段サイズの抹茶碗では量が多いと感じている方やお手の小さい方の普段使いのお品としてもオススメです。

「小福茶碗 玩具尽くし」には柄違いがございます。
いかがだったでしょうか。
種類がとても多い抹茶碗ですが、ぜひお気に入りの一つを見つけてください。