京焼・清水焼の世界
千年の都を彩ってきた工芸品。
京都の焼き物 京焼・清水焼。

京焼の技
京焼・清水焼には繊細な技が息づく。
丹念に磨き上げた技で土と釉薬を巧みに操る。
一つのうつわから京焼・清水焼の文化を垣間見る

清水焼の美
"京都らしい”とは進化と革新の文化。
伝統文様と新たに創出された図案が共存し、デザインは日々進化する。
進化と革新を繰り返し、文化を鮮やかに彩る京焼・清水焼の美。

京焼・清水焼の作り手を知る
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名無し草のように nasagu 的場美幸
2024年の春、京都市山科区の静かな住宅街に新たな清水焼の工房 「nagusa」 が誕生しました。 岡山で生まれ、絵を学び、京都で陶芸を修めた的場美幸(まとば みゆき)さん。 創作の道を進む中で、「うつわ作りこそが自分の表現」と決意しました。 工房の名前 「nagusa」 は「名無し草」に由来します。日常にそっと寄り添うようなうつわを作りたい──そんな思いが込められています。 京都の窯元で何年も修行を積み、満を持して自身の工房を構えた的場さん。 広々とした空間には真新しい道具が整然と並び、ロクロを回す手は迷いなく、淡々と作業をこなします。 nagusaのうつわには、どこかエスニックな雰囲気が漂います。その創作の原点は、ベトナムにルーツを持つ 「安南手」 の焼き物にあります。 安南手とは陶器に呉須や鉄絵で模様を描き、灰釉をかけて仕上げる技法。 安南染付輪花酒呑(ベトナム 15世紀) 画像の出展:Colbase 絵のにじみやムラさえも味わいとなる、素朴で気取らない焼き物です。その自由な表現は、的場さんの作風とも自然に重なりました。 絵とデザインを学んできた的場さんは、安南手の名品を単に模倣するのではなく、自身のクリエイティブをそこに落とし込みます。 懐かしさの中に新鮮さが宿る、現代の感覚を反映したうつわへと昇華させています。 時を超えて愛され、日常で使われてきたうつわが、やがて芸術品としての価値を持つこともある。 そうした歴史を紡いできた、名もなき陶工たちのように、今日も的場さんは静かに作陶に励んでいます。 新しい工房から生み出されるうつわは、きっとこれから多くの人に愛され、日々の暮らしに寄り添っていくことでしょう。 nagusa 的場美幸 略歴...
名無し草のように nasagu 的場美幸
2024年の春、京都市山科区の静かな住宅街に新たな清水焼の工房 「nagusa」 が誕生しました。 岡山で生まれ、絵を学び、京都で陶芸を修めた的場美幸(まとば みゆき)さん。 創作の道を進む中で、「うつわ作りこそが自分の表現」と決意しました。 工房の名前 「nagusa」 は「名無し草」に由来します。日常にそっと寄り添うようなうつわを作りたい──そんな思いが込められています。 京都の窯元で何年も修行を積み、満を持して自身の工房を構えた的場さん。 広々とした空間には真新しい道具が整然と並び、ロクロを回す手は迷いなく、淡々と作業をこなします。 nagusaのうつわには、どこかエスニックな雰囲気が漂います。その創作の原点は、ベトナムにルーツを持つ 「安南手」 の焼き物にあります。 安南手とは陶器に呉須や鉄絵で模様を描き、灰釉をかけて仕上げる技法。 安南染付輪花酒呑(ベトナム 15世紀) 画像の出展:Colbase 絵のにじみやムラさえも味わいとなる、素朴で気取らない焼き物です。その自由な表現は、的場さんの作風とも自然に重なりました。 絵とデザインを学んできた的場さんは、安南手の名品を単に模倣するのではなく、自身のクリエイティブをそこに落とし込みます。 懐かしさの中に新鮮さが宿る、現代の感覚を反映したうつわへと昇華させています。 時を超えて愛され、日常で使われてきたうつわが、やがて芸術品としての価値を持つこともある。 そうした歴史を紡いできた、名もなき陶工たちのように、今日も的場さんは静かに作陶に励んでいます。 新しい工房から生み出されるうつわは、きっとこれから多くの人に愛され、日々の暮らしに寄り添っていくことでしょう。 nagusa 的場美幸 略歴...
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カラフルで使いやすいうつわ 平安楽堂 松岡賢司
京都市・山科区の清閑な住宅街にひっそりと陶房兼ギャラリーをかまえる平安楽堂 松岡賢司さん。 確かな成形技術と多様な色彩表現で作られるのはユニークな焼き物ばかり。 京焼・清水焼の陶房を営む家に生まれ、伝統工芸の中で育ってきましたが、伝統にこだわらず、今の生活にぴったり合ううつわ作りを心掛けています。 松岡賢司さんが生まれ育ったのは京都市・東山区の日吉地区です。 日吉地区は京焼・清水焼の窯元が軒を連ねる伝統工芸の町。松岡さんの実家も主に割烹食器を作っている清水焼の陶房を営んでいます。 幼いころから焼き物に触れていた松岡さんが清水焼の陶工を志したのも自然な流れでした。 2004年に陶工を育てる訓練校を卒業後、家業に携わりながら、自身のうつわ作りを見つめ、2020年に現在の山科区の陶房を築窯しました。 落ち着いた空気が流れる居心地の良い陶房は、松岡さんのうつわを展示するギャラリーも併設さています。 平日は家業の陶房を、それ以外は自身の陶房でオリジナリティあふれるうつわをつくり、全国の陶器市で販売する。それが松岡さんのライフスタイルです。 各地の陶器市で様々な焼き物と作り手と関わっていくなかで、松岡さんのうつわも洗練されていきました。 清水焼らしい薄く軽く作られたカップや、和食と相性が良いこだわった形状のうつわなど。 そこに独自に調合されたカラフルな釉薬が組み合わさって、一般的な食器とはちょっと違う雰囲気に。 伝統工芸のエッセンスと、モダンなライフスタイルへの提案、そして使い勝手の良さ。これらが平安楽堂さんのうつわの魅力です。 ひとりで工房を営む松岡賢司さん。 製作の傍らで全国の陶器市に出展していて、さらに家業との兼ね合いもあって、とても忙しそうですが、奥様の強力なサポートがあり、充実した日々を送っておられます。 ご夫婦二人三脚で営む手作りの器陶房、平安楽堂さんのご活躍に注目していきたいと思います。 KOTOPOTTER 店主 横山雅駿 10年以上にわたり、京焼・清水焼はじめ伝統工芸品や陶磁器に携わっています。 京都の窯元や陶芸家と連携し知見や審美眼を深めながら、新しい伝統工芸品の在り方を模索しています。 2024年に京焼・清水焼専門のECサイトKOTOPOTTERを立ち上げました。
カラフルで使いやすいうつわ 平安楽堂 松岡賢司
京都市・山科区の清閑な住宅街にひっそりと陶房兼ギャラリーをかまえる平安楽堂 松岡賢司さん。 確かな成形技術と多様な色彩表現で作られるのはユニークな焼き物ばかり。 京焼・清水焼の陶房を営む家に生まれ、伝統工芸の中で育ってきましたが、伝統にこだわらず、今の生活にぴったり合ううつわ作りを心掛けています。 松岡賢司さんが生まれ育ったのは京都市・東山区の日吉地区です。 日吉地区は京焼・清水焼の窯元が軒を連ねる伝統工芸の町。松岡さんの実家も主に割烹食器を作っている清水焼の陶房を営んでいます。 幼いころから焼き物に触れていた松岡さんが清水焼の陶工を志したのも自然な流れでした。 2004年に陶工を育てる訓練校を卒業後、家業に携わりながら、自身のうつわ作りを見つめ、2020年に現在の山科区の陶房を築窯しました。 落ち着いた空気が流れる居心地の良い陶房は、松岡さんのうつわを展示するギャラリーも併設さています。 平日は家業の陶房を、それ以外は自身の陶房でオリジナリティあふれるうつわをつくり、全国の陶器市で販売する。それが松岡さんのライフスタイルです。 各地の陶器市で様々な焼き物と作り手と関わっていくなかで、松岡さんのうつわも洗練されていきました。 清水焼らしい薄く軽く作られたカップや、和食と相性が良いこだわった形状のうつわなど。 そこに独自に調合されたカラフルな釉薬が組み合わさって、一般的な食器とはちょっと違う雰囲気に。 伝統工芸のエッセンスと、モダンなライフスタイルへの提案、そして使い勝手の良さ。これらが平安楽堂さんのうつわの魅力です。 ひとりで工房を営む松岡賢司さん。 製作の傍らで全国の陶器市に出展していて、さらに家業との兼ね合いもあって、とても忙しそうですが、奥様の強力なサポートがあり、充実した日々を送っておられます。 ご夫婦二人三脚で営む手作りの器陶房、平安楽堂さんのご活躍に注目していきたいと思います。 KOTOPOTTER 店主 横山雅駿 10年以上にわたり、京焼・清水焼はじめ伝統工芸品や陶磁器に携わっています。 京都の窯元や陶芸家と連携し知見や審美眼を深めながら、新しい伝統工芸品の在り方を模索しています。 2024年に京焼・清水焼専門のECサイトKOTOPOTTERを立ち上げました。
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京丹波から送る焼き物の魅力 永田工房
京都府の西、日本海にも近い里山・京丹波に陶房「永田工房」をかまえる永田隆郎(たかお)さん。 京都生まれの永田さんは50年を越すキャリアをほこるベテランの陶芸家です。 古民家を改修した風情あふれる陶房では、焼き物の魅力あふれるうつわが作られています。 静かな工房には、窓から差し込む自然光が入り込み、永田さんの手を動かす音が響きます。 永田さんのうつわは、型成形や染付、鉄絵といった技法が融合し、焼き物特有の味わいを引き立てます。 手間暇を惜しまず、陶芸に向き合う永田さんのつくるうつわは使い勝手が良く、上品なデザインが魅力です。 平らにした土を一点一点指で型に押しつけて成形する「型押し技法」でカタチが作らています。 「型押し技」法はロクロでつくるより時間がかかり、とても手間のかかる作り方です。 指のあとがところどころに残り、揺らぎとなって、手作り感あふれる独特の風合いが魅力です。 絵付けは、かつて京友禅の職人として活躍していた奥様によるもの。 染付の淡い藍色と繊細な筆使いが魅力で、主張しすぎない控えめな美しさと調和が感じられる作品に仕上がっています。 透明感ある白磁の輝き、素朴な陶器の質感、どちらも永田さんの作品が持つ特徴です。 シンプルでありながらも、どこか凛とした存在感を放つその器は、手に取る人に安らぎを与えます。 永田さんはこれからも、日々の暮らしを彩る器を作り続けることでしょう。その一つひとつに込められた丁寧な想いが、時を超えて伝わります。 陶歴 永田工房 永田隆郎(たかお) 雅号:月山 1953年 京都に生まれる1973年 奈良芸術短期大学 陶芸科卒 京都のクラフト工房平安陶苑にて 高島朝生氏に師事1978年 京都クラフト展 入選1990年 京都府船井郡瑞穂町にて築窯
京丹波から送る焼き物の魅力 永田工房
京都府の西、日本海にも近い里山・京丹波に陶房「永田工房」をかまえる永田隆郎(たかお)さん。 京都生まれの永田さんは50年を越すキャリアをほこるベテランの陶芸家です。 古民家を改修した風情あふれる陶房では、焼き物の魅力あふれるうつわが作られています。 静かな工房には、窓から差し込む自然光が入り込み、永田さんの手を動かす音が響きます。 永田さんのうつわは、型成形や染付、鉄絵といった技法が融合し、焼き物特有の味わいを引き立てます。 手間暇を惜しまず、陶芸に向き合う永田さんのつくるうつわは使い勝手が良く、上品なデザインが魅力です。 平らにした土を一点一点指で型に押しつけて成形する「型押し技法」でカタチが作らています。 「型押し技」法はロクロでつくるより時間がかかり、とても手間のかかる作り方です。 指のあとがところどころに残り、揺らぎとなって、手作り感あふれる独特の風合いが魅力です。 絵付けは、かつて京友禅の職人として活躍していた奥様によるもの。 染付の淡い藍色と繊細な筆使いが魅力で、主張しすぎない控えめな美しさと調和が感じられる作品に仕上がっています。 透明感ある白磁の輝き、素朴な陶器の質感、どちらも永田さんの作品が持つ特徴です。 シンプルでありながらも、どこか凛とした存在感を放つその器は、手に取る人に安らぎを与えます。 永田さんはこれからも、日々の暮らしを彩る器を作り続けることでしょう。その一つひとつに込められた丁寧な想いが、時を超えて伝わります。 陶歴 永田工房 永田隆郎(たかお) 雅号:月山 1953年 京都に生まれる1973年 奈良芸術短期大学 陶芸科卒 京都のクラフト工房平安陶苑にて 高島朝生氏に師事1978年 京都クラフト展 入選1990年 京都府船井郡瑞穂町にて築窯
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暮らしに溶け込むシンプルな美と温もり 長元宏
日々の暮らしに溶け込む シンプルな美と温もり。 南丹市日吉町の静かな里山に工房を構える陶芸家、長元宏氏。 1959年生まれの彼は、陶工専門校を卒業後、御室焼の名窯・和善陶苑での修行を経て現在の場所で独立した。 その道のりには、陶芸への尽きることのない情熱と探究心が息づいている。 工房に足を踏み入れると、まず耳に届くのはロクロが静かに回る音。 湿り気を帯びた粘土が彼の指先に呼応し、少しずつその姿を現していく。 シンプルで魅力的なうつわを生み出す背景には、和善陶苑時代に培った高度なロクロの技術がある。 京焼・清水焼のうつわは、特に料亭や割烹などで使用される和食器において、極めて高い精度が求められる。 ロクロのわずかな寸分の違いも許されない世界だ。 そのような厳しい環境で鍛えられた技術を持つ長元宏氏は、現在では減少しつつある伝統技術を継承する貴重な存在と言える。 手触りから素材の状態を読み取りながら、長元氏はひたむきに作品へ命を吹き込んでいく。 穏やかな表情を浮かべつつも、その眼差しには深い集中力が宿る。 彼の作品はシンプルでありながら、どこか特別な温かみを感じさせるものばかりだ。 その秘密のひとつが、独自に調合された釉薬にある。時には調合した釉薬どうしを混ぜたり、焼き方を変えることで新しい色彩を生み出す。 窯の中で火の力を借り、釉薬が表情を変えていくその瞬間。 長元氏は長年の経験と勘を頼りに、新しい色味のうつわを生み出している。 彼の作品には、まるで自然が作り出したような豊かなグラデーションが映し出されている。 彼の作るうつわは、手に取ると驚くほど使いやすいと評判だ。 洗練されたデザインと実用性が融合し、毎日の食卓をさりげなく彩る。 洗練されたフォルムと複雑な色彩は日常にそっと寄り添う魅力がある。...
暮らしに溶け込むシンプルな美と温もり 長元宏
日々の暮らしに溶け込む シンプルな美と温もり。 南丹市日吉町の静かな里山に工房を構える陶芸家、長元宏氏。 1959年生まれの彼は、陶工専門校を卒業後、御室焼の名窯・和善陶苑での修行を経て現在の場所で独立した。 その道のりには、陶芸への尽きることのない情熱と探究心が息づいている。 工房に足を踏み入れると、まず耳に届くのはロクロが静かに回る音。 湿り気を帯びた粘土が彼の指先に呼応し、少しずつその姿を現していく。 シンプルで魅力的なうつわを生み出す背景には、和善陶苑時代に培った高度なロクロの技術がある。 京焼・清水焼のうつわは、特に料亭や割烹などで使用される和食器において、極めて高い精度が求められる。 ロクロのわずかな寸分の違いも許されない世界だ。 そのような厳しい環境で鍛えられた技術を持つ長元宏氏は、現在では減少しつつある伝統技術を継承する貴重な存在と言える。 手触りから素材の状態を読み取りながら、長元氏はひたむきに作品へ命を吹き込んでいく。 穏やかな表情を浮かべつつも、その眼差しには深い集中力が宿る。 彼の作品はシンプルでありながら、どこか特別な温かみを感じさせるものばかりだ。 その秘密のひとつが、独自に調合された釉薬にある。時には調合した釉薬どうしを混ぜたり、焼き方を変えることで新しい色彩を生み出す。 窯の中で火の力を借り、釉薬が表情を変えていくその瞬間。 長元氏は長年の経験と勘を頼りに、新しい色味のうつわを生み出している。 彼の作品には、まるで自然が作り出したような豊かなグラデーションが映し出されている。 彼の作るうつわは、手に取ると驚くほど使いやすいと評判だ。 洗練されたデザインと実用性が融合し、毎日の食卓をさりげなく彩る。 洗練されたフォルムと複雑な色彩は日常にそっと寄り添う魅力がある。...
京焼・清水焼を深く知る
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日常使いの抹茶碗の選び方|形状・焼き物の種類と使いやすさを解説
こんにちは。 京焼・清水焼コトポッター、店主の横山です。 日本文化に深く根差した茶道。 抹茶碗は、単なる道具ではなく、美術品としての美しさや茶道の精神を映す重要なアイテムです。 ただ、その格式高さが選ぶ際のハードルになり、種類の多さに迷ってしまう方も多いのではないでしょうか? 陶器屋として多くの方の抹茶碗選びにアドバイスをしてきましたが、以下のようにお伝えすることが多いです。 お茶会やお稽古では、流派の方の意見を参考にする カジュアルな普段使いなら、気に入ったものを選ぶ お茶会やお稽古では、流派によって「格式」が決められていることがあり、それに沿わない抹茶碗は使えない場合があります。 一方、お抹茶の味が好きで普段から嗜んでいる方や、これから日常に取り入れてみたい方は、自由に選んで大丈夫だと考えています。 それこそ「キレイ」「かわいい」「かっこいい」「手ごろ」など、直感で気に入ったものを選ぶのが一番です。 今回は、「普段使いの抹茶碗の選び方」というテーマで、カジュアルに選ぶ際のポイントを解説していきます。 1.抹茶碗の形状による違い 抹茶碗には、使いやすさや季節感を考慮したさまざまな形があります。形状ごとに適した季節や使い方があるので、参考にしてください。 椀形(わんなり) 特徴 : 一般的な形で、手に馴染みやすい 季節感 : 通年使える形状 使いやすさ : 茶筅を動かしやすく点てやすい ポイント : 汎用性が高く日常的に使える 筒形(つつなり) 特徴 :...
日常使いの抹茶碗の選び方|形状・焼き物の種類と使いやすさを解説
こんにちは。 京焼・清水焼コトポッター、店主の横山です。 日本文化に深く根差した茶道。 抹茶碗は、単なる道具ではなく、美術品としての美しさや茶道の精神を映す重要なアイテムです。 ただ、その格式高さが選ぶ際のハードルになり、種類の多さに迷ってしまう方も多いのではないでしょうか? 陶器屋として多くの方の抹茶碗選びにアドバイスをしてきましたが、以下のようにお伝えすることが多いです。 お茶会やお稽古では、流派の方の意見を参考にする カジュアルな普段使いなら、気に入ったものを選ぶ お茶会やお稽古では、流派によって「格式」が決められていることがあり、それに沿わない抹茶碗は使えない場合があります。 一方、お抹茶の味が好きで普段から嗜んでいる方や、これから日常に取り入れてみたい方は、自由に選んで大丈夫だと考えています。 それこそ「キレイ」「かわいい」「かっこいい」「手ごろ」など、直感で気に入ったものを選ぶのが一番です。 今回は、「普段使いの抹茶碗の選び方」というテーマで、カジュアルに選ぶ際のポイントを解説していきます。 1.抹茶碗の形状による違い 抹茶碗には、使いやすさや季節感を考慮したさまざまな形があります。形状ごとに適した季節や使い方があるので、参考にしてください。 椀形(わんなり) 特徴 : 一般的な形で、手に馴染みやすい 季節感 : 通年使える形状 使いやすさ : 茶筅を動かしやすく点てやすい ポイント : 汎用性が高く日常的に使える 筒形(つつなり) 特徴 :...
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京焼・清水焼とは 歴史と特徴を解説
京焼・清水焼は、京都で作られる陶磁器の総称であり、伝統的な日本の工芸品として高く評価されています。その歴史は16世紀に遡り、茶道文化と密接に結びつきながら、時代を経て発展してきました。本記事では、京焼・清水焼の歴史や特徴について詳しく解説します。
京焼・清水焼とは 歴史と特徴を解説
京焼・清水焼は、京都で作られる陶磁器の総称であり、伝統的な日本の工芸品として高く評価されています。その歴史は16世紀に遡り、茶道文化と密接に結びつきながら、時代を経て発展してきました。本記事では、京焼・清水焼の歴史や特徴について詳しく解説します。
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専門家と考える乾山 4/4 ~乾山企画展の裏側とこれからの乾山~
現代まで続く京焼・清水焼の基盤を作った江戸時代の陶工・尾形乾山。 日本陶芸の発展に絶大な影響を与え、独自の世界観を陶芸で表現してきた陶工です。 今回はMIHO MUSEUMの畑中さんに乾山についてインタビュアーをしました。
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専門家と考える乾山 3/4 ~文人・乾山が焼き物に込めた意味とは?~
現代まで続く京焼・清水焼の基盤を作った江戸時代の陶工・尾形乾山。 日本陶芸の発展に絶大な影響を与え、独自の世界観を陶芸で表現してきた陶工です。 今回はMIHO MUSEUMの畑中さんに乾山についてインタビュアーをしました。
専門家と考える乾山 3/4 ~文人・乾山が焼き物に込めた意味とは?~
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京焼・清水焼を楽しむ
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【ブレイクタイム】ほっと一息するときに使いたい清水焼のうつわ
お仕事や家事で日々お忙しいことかと存じます。 珈琲や紅茶にクッキーやケーキを用意して合間にゆったりする時間をつくってはいかがでしょうか。 そんなブレイクタイムに使いたい清水焼のうつわをご紹介します。
【ブレイクタイム】ほっと一息するときに使いたい清水焼のうつわ
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【朝食】モーニングにピッタリな京焼・清水焼
一日をアクティブに過ごすには朝の過ごし方がとても大事です。 お気に入りのうつわで素敵なモーニング。 今回は朝食にピッタリな京焼・清水焼のうつわをご紹介します。
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一日をアクティブに過ごすには朝の過ごし方がとても大事です。 お気に入りのうつわで素敵なモーニング。 今回は朝食にピッタリな京焼・清水焼のうつわをご紹介します。
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【洋食】京焼・清水焼をつかった洋のテーブル 2024年秋
伝統工芸品って和のイメージがありますよね。 京焼・清水焼もやはり和食器が多いのは事実ですが、洋のシーンで使っても素敵な器がたくさんあります。 今回は洋のテーブルで使える京焼・清水焼のうつわをご紹介します。
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【和食】秋に使いたい清水焼のうつわ 2024年秋
暑さも少し落ち着いてきて、秋の到来を感じるようになってきました。今回は、高級料亭でも多く使われるハイクラスな京焼・清水焼の食器をご紹介します。
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京焼・清水焼を買う
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食卓をたのしく!清水焼のかわいいうつわ 8選
京焼・清水焼に限らず、伝統工芸ってかわいいとは離れたイメージがありますよね。 美麗さや渋い雰囲気も伝統工芸らしい特徴ですが、若い感性がつくるかわいい清水焼もあります。 そこで今回は”かわいい”にフォーカスして京焼・清水焼をご紹介します。
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京焼・清水焼のおすすめの湯呑 10選
お食事のときや仕事の合間、お茶の時間など使うシーンが多い湯呑。 お茶や紅茶、コーラでもなんでも使える便利なうつわです。 装飾が凝ったものや実用性重視のものなど、皆様にはお気に入りのお湯呑があることかと存じますが、ぜひ京焼・清水焼のお湯吞もお気に入りに加えてください。
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お食事のときや仕事の合間、お茶の時間など使うシーンが多い湯呑。 お茶や紅茶、コーラでもなんでも使える便利なうつわです。 装飾が凝ったものや実用性重視のものなど、皆様にはお気に入りのお湯呑があることかと存じますが、ぜひ京焼・清水焼のお湯吞もお気に入りに加えてください。
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京焼・清水焼のおすすめマグカップ 10選
モーニングや仕事の合間など、使う場面が多いマグカップ。 京焼・清水焼でも様々なマグカップが作らています。 今回はコトポッターでおすすめのマグカップをご紹介します。
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京焼・清水焼の新風 モダンなうつわ8選
伝統工芸品って「古き良き」ってイメージがありますよね。 京焼・清水焼ではもちろん古き良き器はたくさんありますが、モダンな器を作られている陶芸家の方々も多くいます。 そこで今回は和洋問わず使えるモダンな器をご紹介します。
京焼・清水焼の新風 モダンなうつわ8選
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店主の日記 不定期更新
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ななめうえトラベルにてコトポッターの紹介されました。
エレビスタ株式会社さんが運営するななめうえトラベルにて紹介されました。 京都の伝統工芸、京焼・清水焼 「燦彩 ロックグラス・ショットグラス」 販売決定 ななめうえトラベルについて 『普 段 の 旅 と は ち ょ っ と 違 う 、 “な な め う え” の 旅 行 を』 1ランクアップした「ナナメウエ旅行」の提供を目指す当メディアは、観光ビジネスによる全国の地方活性化を目的として立ち上げました。...
ななめうえトラベルにてコトポッターの紹介されました。
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新年のご挨拶~KOTOPOTTER開業から半年を経て~
ブログをご覧の皆様、新年あけましておめでとうございます。 コトポッター店主の横山です。 昨年(2024年)はお客様ならびに窯元の皆様に多大なるご支援を賜り、誠にありがとうございました。 KOTOPOTTERは、さらなる躍進と清水焼の魅力を広く伝えることを目指し、邁進してまいります。 本年も変わらぬご愛顧を賜れますと幸いです。 さて、KOTOPOTTERが2024年8月に始まってから約5か月が経過しました。 ここまでのあゆみとこれからの目標について少しお話しできればと思います。 KOTOPOTTERの開業にあたって 2024年4月から準備を始めたKOTOPOTTER。 清水焼や工芸品に携わってきた私ですが、オンラインショップは未経験の領域。 一眼レフカメラの操作や、ECサイトの構築。どれも1から学ぶ必要がありましたた。 当初、ECサイトの構築はどこか会社に依頼しようかと考えていましたが、システムエンジニアの友人に「最初から頼むより、まずは自分で触ってみたら?」とアドバイスをもらい、自分でやってみることにしました。 今考えれば、その選択は大正解でした。 ECサイトの構築を依頼するにしても、1~10まですべて知らないでは、何も指示できません。 商品撮影にしても、窯元さんから仕入れ、その魅力をお客様に直接伝えるべき私が、まずその魅力を引き出すための撮影方法を熟知していないとなりません。 事業主として事業のフローを細部に至るまですべてを理解している必要があり、最初はまず自分でやってみる。 これはとても正しい姿勢だったと、今になってとても強く思います。 開業してからも、多くの方にアドバイスを貰いながら修正していって、KOTOPOTTERは少しづつ良いサイトになってきたかと思います。 とは言っても、ECサイトの在り方に正解はなく、またその時々の流行もあります。 この修正作業は永遠と終わることはないだろうなと、何となく感じます。 新しい知見に触れながら、日々勉強して、よりよいサイトを目指してゆきます。 新しい作り手の方々との出会い 開業以来、作り手の方々と多くの良い出会いをさせていただきました。 陶器市に出展されている方やネットサーフィンやインスタグラムで見つけた方、様々な方とお話しをさせていただき、今後もどんどん増えていく予定です。 KOTOPOTTERは清水焼専門と銘打っているため、京都府下で手作りの陶磁器をつくっている方に絞ってお声をかけさせていただいております。 とてもステキなうつわを作っている方を見つけて、京都の方ではなかったときは、勝手ながらとても残念がっています。 ですが、京都にはまだまだ紹介できていない作り手の方々がとても多くいらっしゃいます。...
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ブログをご覧の皆様、新年あけましておめでとうございます。 コトポッター店主の横山です。 昨年(2024年)はお客様ならびに窯元の皆様に多大なるご支援を賜り、誠にありがとうございました。 KOTOPOTTERは、さらなる躍進と清水焼の魅力を広く伝えることを目指し、邁進してまいります。 本年も変わらぬご愛顧を賜れますと幸いです。 さて、KOTOPOTTERが2024年8月に始まってから約5か月が経過しました。 ここまでのあゆみとこれからの目標について少しお話しできればと思います。 KOTOPOTTERの開業にあたって 2024年4月から準備を始めたKOTOPOTTER。 清水焼や工芸品に携わってきた私ですが、オンラインショップは未経験の領域。 一眼レフカメラの操作や、ECサイトの構築。どれも1から学ぶ必要がありましたた。 当初、ECサイトの構築はどこか会社に依頼しようかと考えていましたが、システムエンジニアの友人に「最初から頼むより、まずは自分で触ってみたら?」とアドバイスをもらい、自分でやってみることにしました。 今考えれば、その選択は大正解でした。 ECサイトの構築を依頼するにしても、1~10まですべて知らないでは、何も指示できません。 商品撮影にしても、窯元さんから仕入れ、その魅力をお客様に直接伝えるべき私が、まずその魅力を引き出すための撮影方法を熟知していないとなりません。 事業主として事業のフローを細部に至るまですべてを理解している必要があり、最初はまず自分でやってみる。 これはとても正しい姿勢だったと、今になってとても強く思います。 開業してからも、多くの方にアドバイスを貰いながら修正していって、KOTOPOTTERは少しづつ良いサイトになってきたかと思います。 とは言っても、ECサイトの在り方に正解はなく、またその時々の流行もあります。 この修正作業は永遠と終わることはないだろうなと、何となく感じます。 新しい知見に触れながら、日々勉強して、よりよいサイトを目指してゆきます。 新しい作り手の方々との出会い 開業以来、作り手の方々と多くの良い出会いをさせていただきました。 陶器市に出展されている方やネットサーフィンやインスタグラムで見つけた方、様々な方とお話しをさせていただき、今後もどんどん増えていく予定です。 KOTOPOTTERは清水焼専門と銘打っているため、京都府下で手作りの陶磁器をつくっている方に絞ってお声をかけさせていただいております。 とてもステキなうつわを作っている方を見つけて、京都の方ではなかったときは、勝手ながらとても残念がっています。 ですが、京都にはまだまだ紹介できていない作り手の方々がとても多くいらっしゃいます。...
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京都伝統工芸大学TASK 松葉祭2024行ってきました!
京都北部の園部にある京都伝統工芸大学(TASK)、名の通り伝統工芸を実践的に教える学校です。 松葉祭では学生の製作物の展示や販売をしていて、京都の伝統工芸の次世代を担う方々の作品を見れる貴重な機会となっています。 今回は松葉祭の見どころをピックアップしてご紹介します!
京都伝統工芸大学TASK 松葉祭2024行ってきました!
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行ってきました!清水焼の郷まつり2024
長く続いた暑さが少しやわらぎ、だんだんと過ごしやすくなってきたこの頃です。 10月18日~20日、京都最大級の陶器市「清水焼の郷まつり2024」に行ってきました! 初出店の窯元や陶芸作家さんも多く、毎年行っている方でも楽しめたのではないでしょうか。 私が特に気になった窯元さんをご紹介いたします!
行ってきました!清水焼の郷まつり2024
長く続いた暑さが少しやわらぎ、だんだんと過ごしやすくなってきたこの頃です。 10月18日~20日、京都最大級の陶器市「清水焼の郷まつり2024」に行ってきました! 初出店の窯元や陶芸作家さんも多く、毎年行っている方でも楽しめたのではないでしょうか。 私が特に気になった窯元さんをご紹介いたします!
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陶芸家・窯元 一覧
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俊山窯
清水焼の伝統を継承しながら、現代の感性を取り入れた作品で知られる森俊山の「俊山窯」コレクション。 俊山窯は、代々続く窯元として、その技術と芸術性を高めてきました。森俊山は、清水焼の伝統技法を駆使しつつ、洗練されたデザインで人々の生活を彩る陶磁器を生み出しています。 このコレクションでは、俊山が手がける抹茶碗や茶器、食器など、日常のひとときを特別にする作品をご紹介します。 伝統的な清水焼の美しさを味わいながらも、現代のインテリアに調和するデザインが特徴です。 森俊山の作品は、手仕事による温かみと細部へのこだわりが際立ち、一点一点が個性的な魅力を放ちます。 伝統と革新が交錯する俊山窯の逸品を通じて、日々の暮らしに上質なひとときをお届けします。 俊山窯 三代目森俊次さん インタビュー 俊山窯の三代目、森俊次さんの作陶への情熱や作品の魅力について詳しくお聞きしました。 続きを読む...
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澤田卓伸 TAKUNOBU
京都の伝統を守りながら、モダンで洗練されたデザインを生み出す澤田卓伸。 彼の作品は、手触りや質感にこだわり、土の持つ自然な風合いを大切にしています。 特に、繊細なラインと上品な色使いが特徴で、日常使いの食器としても、インテリアとしても映える逸品です。 ひとつひとつが手作業で作られており、澤田の個性的な美意識が感じられます。澤田卓伸の作品は、和洋どちらの食卓にも調和し、使うたびに新しい発見があるコレクションです。