ボタニカルな世界観、陶芸家 前田麻美。

京都市北区、比叡山を望む閑静な住宅街に佇む陶房「Jiucasca(ジウカスカ)」。

ここは、若き陶芸家前田麻美さんが立ち上げた、あたらしい清水焼の工房です。「微かな慈雨(じう)」のように、日々の暮らしに静かに潤いを届ける器を生み出しています。

植物や自然の情景から着想を得たボタニカルなデザインと、京焼の伝統を繊細に融合させた器たちは、見た目にも機能にも美しさが息づいています。

 

哲学と絵画、そして陶芸へ──異色の歩みが育む美意識

前田麻美さんは、絵画や哲学を学んだのち、陶芸の道へ進んだ異色の経歴を持つ陶芸家です。古代ギリシャ哲学の思考を通して養った論理的な視点は、焼成や釉薬といった技術的な側面にも活かされています。

伝統技法を丁寧に受け継ぎながらも、自由で奥行きのある感性が、彼女の作品に清水焼の新しい風を吹き込んでいます。

 

ボタニカルな清水焼。おしゃれなうつわで日常に彩りを

前田麻美さんの器の魅力は、花や葉、植物のかたちや模様を取り入れたボタニカルなデザインにあります。

イギリスのアンティークや骨董品からヒントを得た意匠は、どこか懐かしくもあり、現代の暮らしにもなじむおしゃれな器として高く評価されています。

落ち着いた色合いとやわらかなフォルムは、料理や空間のテイストを問わず調和し、和にも洋にも自然に溶け込みます。

 

日々の食卓に寄り添う、心地よいうつわ

「作る人と使う人の関係を大切にしたい」──そう語る前田麻美さんの器は、ただ美しいだけでなく、毎日の暮らしで使いやすいように設計されています。

料理を選ばず盛り付けられる万能な形とサイズ。器そのものが主張しすぎず、料理を引き立て、使うたびに心が和らぐような存在です。

 

おしゃれで上質な清水焼を、あなたの暮らしに

京都の風土と文化に根ざしながら、現代の美意識に寄り添う前田麻美さんの作品は、おしゃれな清水焼として、日々の食卓に静かな華やぎをもたらしてくれます。

伝統と感性のバランスを大切にしたうつわは、ギフトとしても、自分のための一品としてもおすすめです。

毎日手に取る器から、暮らしは少しずつ変わっていきます。そんなきっかけを、Jiucascaのうつわから見つけてみませんか?

Jiucasca 前田麻美 陶歴

  • 1988年    東京生まれ
  • 2006年    武蔵野美術学園造形芸術科 基礎課程修了
  • 2011年    國學院大學文学部哲学科 卒業
  • 2013年    京都大学大学院文学研究科修士課程修了
  • 2013年    京都にて陶芸を学ぶ
  • 2017年    京都にて独立

 

店主のイラスト

KOTOPOTTER 店主

横山雅駿

10年以上にわたり、京焼・清水焼はじめ伝統工芸品や陶磁器に携わっています。

京都の窯元や陶芸家と連携し知見や審美眼を深めながら、新しい伝統工芸品の在り方を模索しています。

2024年に京焼・清水焼専門のECサイトKOTOPOTTERを立ち上げました。


ブログに戻る